PIC自作アンプ
PIC自作アンプ

 PICを使用したアンプ(モータースピードコントローラ)を自作しましたので、紹介致します。

 リチュウムイオンポリマーバッテリー(以下リポ)が出回りはじめた2年程前は、リポ対応のアンプが少なく、ならばと思い製作し始めて、改良を重ねて、約1年間の試行錯誤がありました。その後、1年程使用しておりますが、トラブルもなく可動しております。

 なお、PIC自作アンプのコンセプトは次のとおりです。

  • リポの2セル、3セルに対応(セル数の自動判断)
  • 連続20A
  • オートカット機能付き
  • ブレーキ付き
  • BEC付き
  • 機体発見ブザー付き(FM受信機時)
PIC自作アンプの部品
部品表
PIC: PIC12F675 1本
FET: H7N0307 2本
2SJ533 1本
トランジスタ: 2SC1815 3本
コンデンサ: 22μF 16V 1本
0.1μF 3本
抵抗: 1KΩ 2本
1.8KΩ 1本
4.7KΩ 5本
10KΩ 3本
ダイオード: IS1588互換品 1本
三端子レギュレータ: 4805F 1本
ブザー: TMB−05 1本
その他: コード等 1本
回路図
PIC自作アンプの回路図
PDF回路図 amupB5.pdf
PICプログラム
・ソース amup.asm
・HEX amup.hex
PIC自作アンプをモータグライダーに搭載

使用方法

 プロポの電源を入れてから、アンプとリポを接続する。

 2セルの場合は2回、3セルの場合は3回、ブザーが鳴る。

 スロットレバーを最スロー位置にすると、ブザーが0.5秒鳴り、可動状態になります。


注意

 リポの過放電は危険ですので、過放電防止対策として 2セルは、モータ稼動時5V、モータ停止時6Vでオートカットまた、3セルは、モータ稼動時7.6V、モータ停止時9Vでオートカットします。

 PICについては、PIC関連のサイトや書籍におまかせして、ここでは説明しませんが、このアンプは、リポの電圧を、4.7Kと1.8Kの抵抗で分圧し、PIC12F675−GP0にかけて電圧をA/D変換して、リポの電圧を監視しています。ちなみにA/D変換の基準電圧は、三端子レギュレータで5Vを生成したものです。よって、抵抗の誤差と三端子レギュレータの誤差で、上段のオートカット電圧どおりにならないと考えられますので、充分な調整(プログラムや抵抗の可変)が必要と思われますし、充分なテスト後に自己責任においてご使用されることをお勧めします。

 機体発見器は内臓しておりますが、FM受信機に接続してある場合に正常動作します。プロポのスイッチを切ると、FM受信機からのPWMのパルスがなくなりますので、なくなったのを検知して、機体発見ブザーを鳴らします。

 現在、400クラスのモーターグライダーで使用しております。静止時電流で6A程です。大きなモーターは試したことがないので判りませんが、20Aは流せると思います。どうか自己責任でお試しください。

 受信機は、各社に対応するように設計しましたが、双葉製のみの使用実績です。ちなみに、双葉の場合スロットルは、リバース設定にしてください。


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